GithubクローンのGitlabを社内に立てた記録

社内のSvn環境をGitへ移行しましょうと提案したところ「自分で評価して報告せよ」という有り難いお言葉を頂戴しましたので、廃棄寸前の古いPCと固定IPアドレスだけは融通してもらいゲリラ的にGitlabhqサーバーを立てることにしました。
ネットニュースを見ていて、「Github革命スゲー!」「社内のコードをもっと共有するべきだ!」と思い立ち案件などに関わらないコードをGithubで公開できないか打診したのですが、思い切りダメの回答が返ってきました。
まあ、公開して良いコードなのかの線引きは微妙なので、パブリックに公開されるのは無理だと思っていましたので、「じゃあ社内に、Githubクローンを立てるのは?」と聞いたところ、こっちは脈がありそう。
でも、サーバー管理者のリテラシーが高くないので、お任せするのは無理らしい。
「じゃあ自分で立てるからPCとIPよこせ」という事になり、ゼロからの挑戦となりました。
ちなみに、私のサーバー管理者スキルは、限りなく初心者レベルです。
自宅のPCをUbuntuデスクトップにしていて、遠い昔にRedHatでHTTPサーバーを作ってみた事がある程度の実力しかありません。

まずGithubクローンというのが、あるという事だけは知ってましたが、中身までは分かりません。
グーグル先生に聞きながら情報量の多い、特に日本語で解説された情報がある奴を探しました。
基本的に情報は少ないのですが、Gitlabだけは情報がありました。まあ、ものは試しで、Gitlabを使うことにします。
https://github.com/gitlabhq
初心者レベルなので、試行錯誤するのは目に見えていましたので、VirtualBox上でスナップショットをとりつつ、進めることにしました。
この作業は、自宅で夜とか休日を使ってコツコツとやりました。
はじめは、何も考えずにUbuntu11.10のデスクトップ版を使ったのですが、当然ながら「死ぬほど重い・・」、「Rubyだからか?」(←ゴメンなさい私がアホなだけです)
Ubuntu11.10 Serverで作成したところ見違えるように軽く動作するようになりました。
ですが、日本語で、解説されたサイトの通りに作業しても何か上手くいかない・・・どおやらバージョンが上がっていて、手順が変わってしまっているようです。

本家サイトにも手順は、記載されていますので、こちらで作業をしたところ上手く行きました。
https://github.com/gitlabhq/gitlabhq/wiki/V2.0-easy-setup-for-ubuntu

工夫したところと言えば、下記のツールを導入したことくらいです。
githubからダウンロードしたスクリプトは、なぜかnkf
$ nkf -Lu hoge2.sh > hoge3.sh
として改行コードを変換しないとエラーになりました。(英語版OSでも同じなんですよね。なんでだろう?)
$ sudo apt-get install jfbterm
$ sudo apt-get install aptitude
$ sudo apt-get install nkf

動かしてみたところGitlab v2.0の開発版だったせいか、コード表示がpushした直後には表示されません。
Activitiesのmasterボタンを押すとページが作成されるようで、少しの時間待たされた後に表示できるようになります。
コメント入力などは、日本語も問題ありません。
ただし、TortoiseGitの不具合か、日本語ファイル名のファイルが追加エラーになった事がありました。
全部ダメでは無いので、特定の文字コードがダメなのかも知れません。

機能としてブランチ制御とzipアーカイブでダウンロードが無かったのが残念でした。
あと、watchとかrssのような更新配信も弱いみたいです。(メールとツイッターがあるから要らないのかな?)
精力的にバージョンアップしているみたいなので、今後追加される可能性は高そうです。